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あとがき

 うん、思いついて即くだらなさに気付いたのにそのままにしておこうと思う自分は死ねばいいと思う。雨木シュウスケです。死なないけど。二行稼げたので。

【雑談】(ついに言い切った!)

 なにげに怪談話募集期間の最後に出る巻になってるよ。新刊が出るごとに奇特な方たちが思い出したように怪談を恵んでくださります。つまり怖い話が読みたければ早く新刊を上げろということですね。ちっ、読者の方がおれの操り方をよく知ってやがるぜ。

 しかし、一応二〇〇八年七月と銘打ったのですがきりが悪いので次巷(九月予定)までとしときます。ていうか、怪談そのものは常時募集しますので奇特な方は遠慮なく送ってください。

 で、賞品をちと変更しようと思います。現状、そんなにたくさんの人に送っていただけているわけではないので。最優秀賞(レギオス絵葉書セット一名)を優秀賞に。佳作はそのまま。

 で、最優秀賞ですが。

『鋼殻のレギオス』ショートショートの登場人物決定権。

 簡単に言うと、原稿用紙十~三十枚くらいの話の登場人物決定権。こいつとこいつを出したらどういう現象が起きるのか、本編に関係ないところでこの二人はどんな会話をしてるのだろうとかいうのを読みたいっていう願望を叩きつけられる賞品。キャラは二名まで、ある程度のシチュエーションの希望は聞きますが、叶えられるかどうかは不明です。エロは禁止。

 発表場所等諸々は次巻までに決めたいと思います。

 担当さんになにも言ってないのにこんなこと書くのはどうなんだろうね?

 いや、これを皆さんが読んでいるということは結果的にオーケーだったということなんですけど。

【怪談】

 いつも通りその一、苦手な人出読み飛ばしてください。いっも通りその二、投稿されたものはこちらで編集、改編がされております。

『Kさんの話』投稿者 満月さん

 これは知り合いが実際に体験されたことです。

 知人のKさんは、道向かいのお米屋さんの奥さんとたいそう仲良くされていました。内気で引っ込み思案なお米屋さんの奥さんは、同時期に他県から嫁いできたこともあって、初めての場所に行くときは必ずKさんに一緒に行ってもらうほど、閉鎖的な地域社会に馴染むのにKさんを頼りにしていたそうです。

 しかし、まもなくしてお米屋さんの奥さんは癌が判明し、入院を余儀なくされます。そして彼女の闘病生活が続いて数ヶ月目のある日、Kさんが夕方近所を歩いていたら、後ろから声をかけられたのです。

 それが懐かしいお米屋さんの奥さんの声だったので、友人の回復に喜びをあらわそうとしたのですが、彼女は暗い表情のまま、とんでもないことを口走ったのです。

「Kさん、私これから初めての場所に行かないといけないの。一緒に行ってくれるよね?」

 と、手を差し伸べてきます。Kさんは、これは

「違う」と、決してこの手をとってはいけないのだと直感して、彼女の差し伸べる手を振り払うようにして、パニックのままに走り出したのです。

 しかし、病み上がりであるはずの彼女が追いかけてくるのがわかりました。Kさんは必死に走り、近くの神社の境内に逃げ込むと、彼女の気配は鳥居のところでふっつりと消えてしまったそうです。

 その後帰宅してお米屋さんに電話で様子を聞いてみると、ご家族の方が、彼女がつい先ほど亡くなったことを教えてくれました。あの手を振り払わなければ良かったのかという後悔と、連れて行かれなくて良かったという複雑な安心感の中、家族の夕食の支度をし始めると、昨日までは全然問題のなかったお米に、いっせいに虫がわいていたそうです。

 それはもちろん、彼女のおうちで買ったお米でした。

【雑談その二】(なぜにそんなに怪談好きなのか?)

 わからん!

 いや、嘘です。小さな頃は妖怪人間のOPが流れだしたとたんに物陰に隠れるような子だったのに。まぁ、隠れる前にテレビ消せよって話だし、消さなかったんだから結局はその時からその手のものが好きだったってことですが。

 まぁ、なんていうか暗闇って怖いよね?

 深夜にふと起きて、トイレとかでベッドから出ないといけなくて、明かりのついてない廊下とか進まないといけない時とか。

 当たり前に見ている光景がいつもよりちょっと違う時って、なんか怖くないですか?

 暗いっていうことは見えてないってことで、そこになにがあるかは思い出せばすぐに出てくるんだけど、もしかしたらその暗い中になにか、自分の記憶とは違うものがあるかもしれない。情報の更新をしたいんだけど、暗くてわからないからできない。変化があったとしても、あるはずがないんだけど、あったりしてもわからない。

 もしかしたらそこに、誰かいるかもしれない。もしかしたらそれは家人じゃなくて違う人、しかし家の中なんだからそんな簡単に他人が入ってこられるはずがない。

 じゃあ、幽霊?

 なんか、そんな感じが好きなんだと思います。廃病院とかの話も、そこに生きてる人間がいるはずがないんだけどみたいな感じでしょうね。そういう廃墟探訪はしたことないですけど。

 まぁ、最近では幽霊より生きてる人間の方が怖くね?という世知辛い世の中ですが。

【雑談その三】(少しは本編内の話を)

 詳しくは最後の次回予告でわかりますが、今回は諸事情でいつもよりも濃密な感じに書いています。まぁ書いた上でアレなわけですが、色つきタイトルエピソードの盛り上がり部分にやってきたと思ってください。こっからはぱぱっと進むと思う。二巻三巻

 それぐらいで! (おい)

【ギリギリまで忘れていた】

 アニメ企画が進行しています。現段階で公表できるものはなにもないので、みなさまにはもう少しお待ちをって感じなのが申し訳ないですが。雨木自身も早く動くあいつらを見たかとですよ。特にアクションシーン。

【次回予告】(九月予定)

 やっとです。六巻読んで首を傾げていた方々、それなのに今巻まで付き合ってくれている方々、やっとドラマガに掲載したあの話が本になります。

 ほんま、すまんかった。

 なんと、今回はすでに書き下ろしも上げてるぜ、あとは校正さん持ちだぜ。

 ということはつまり、この巻の続きはもうちょっと後だということだぜ。

 ほんま、すんません。あんな感じで終わっといてとか、いや、ちょっと、物は投げないでください!

 というわけで次回、鋼殻のレギオスⅩコンプレックス·デイズお楽しみに!

 こんな自分に付き合ってくださるみなさんに感謝感謝大感謝!

 雨木シュウスケ